ピッ、ピッ、ピッ、ポーン!
ピン ポーン!
「はーい、どちら様ですかー?」
「私よ、早くここを開けて?」
ガチャ・・・
「マリーン!?、どうしたの?休日のこんな時間に・・・。」
「どうしての・・・って、今日はあなたたちの5回目の結婚記念日でしょう?お祝いにきたのよ。」
マリーンは笑顔のまま玄関先で、手にした花束と今朝焼いたばかりの出来立てのクッキーをケイトに渡した。
「ありがとう・・・。」
嬉しいはずの記念日のプレゼントにもかかわらずケイトは俯いてそれを受け取る。
「あら・・・、どうしたの?元気ないわね。育児疲れ?ケリーはどうしたの?」
「あの人は、今日も仕事です・・・。せっかくの記念日なのにね・・・。」
「そうなのね・・・。でも、彼も今が頑張りどころって、張り切っているのよ。」
「それもわかるのですけどね・・・。」
「ケイト・・・。」
ケイトを心配するように眉をひそめた後、マリーンはすぐに違う表情を意識して作ってから、腰に両手をあててケイトを促した。
「ねぇケイト、いつまでお客様をここに立たせているつもりなの?」
「あ、ごめんなさい!」
先ほどまでは揺り籠の中で小さな寝息を立てていた赤ん坊、今はケイトの腕に抱かれ母乳を飲んでいる。
「可愛いわねぇ。ホント、目元なんてケリーそっくりね。」
まだ陽の高くない午前中の射光が差し込む窓を背にして赤ん坊を抱くケイトを見ながらマリーンは思った。
(神々しい、どの子にとっても母親はやはり聖母なのね・・・。)
わが子を見つめるケイトの表情は柔らかで優しく、慈愛に満ちた微笑はまさに聖母を思わせる。
しかし、授乳を終えたケイトは乳房をしまいながら大きなため息を漏らした。
「どうしたの?」
「え、うん・・・。いえ、なんでもないわ、ごめんなさい・・・。」
「運命的な出会いからクリスマスの愛の告白、そして結婚。愛児を授かり生活にも困っていない、私から見れば女としての幸せを独り占めしているかのように思えるけど?もしかしてケリーが浮気でもしているの?」
「それはないわ・・・、彼の愛は、私にもこの子にも十分すぎるほどよ。私も彼を愛してる、応えたいっていつも思っているもの・・・。」
「じゃあ、どうして?」
「マリーン、それがわからないのよ。だけど・・・。」
「ねぇ、あなた。」
「ん?」
「そう今、私の目の前に座っている、あなたよ?」
「はい・・・。」
BGM:『I've Never Been To Me』by Charlene (←YouTubeにリンクしています。別タブか別ウィンドウで開いてお聴き下さい。)
ねぇ、あなた。あなた、今の人生に不満を感じ、何かを嘆いているのでしょう?
子育てに奔走し、女性としてよりも母親であることを憂い、
妻という立場を夫に束縛されているものと、どこかで息苦しく思っているのではないかしら?
きっと、少女のときに夢見たような、そんな非現実的で叶うことの無い夢をみているのね。
少しだけでいいの、あなたに話したいことがあるの。
私が若い頃、今私があなたに話しているように、誰かが私にも話してくれたらよかったのにって思うことよ。
まだ私が若かった頃、そうあなたと出会うずっと前。
ジョージアだって、カリフォルニアだって、行ける所ならどこへだって行ったわ。
時には牧師の手をとって、太陽の下で愛し合ったことだってある。
自由になりたかったから、馴染んだ場所からも、親しくしてくれていた人たちからも、私は何度も逃げ出したのよ。
そうして私は、パラダイスを見つけたわ。
そう・・・パラダイス、誰もがうらやむようなそんなところ・・・。
でもね、自分の居場所や、本当の自分を見つけることは出来なかったの・・・。
ねぇ、お願い。立ち去らずに聞いて欲しいの。
どうしても、あなたに伝えなければいけないって、そう思うのよ。
私がなぜ、今、独りぼっちかってことをね・・・。
あなたの瞳には、あの頃の私と何かしら同じものを感じるのよ。
あなたに分かち合って欲しい、
自分に対して数え切れない嘘を重ねてきて、疲れ切ってしまった私の心を。
ニースやギリシャの島にも行ったわ。
モンテカルロではヨットの上でシャンパンを空けながら、ジーン・ハーロゥのように振る舞い、私が手に入れたものを皆に自慢げに見せびらかしていたっけ・・・。
王族や、偉い人たちと夜をともにし、女が決して見てはならないようなものまで目にした事もある。
そう、そんなパラダイスを手に入れたことがあるの。
でも、でもね、やっぱり私の居るべき場所や、本当の自分を見つけることは出来なかった。
ねぇ、パラダイスがどういうものか知ってる?
それはね、飾られた嘘。
こんな人になれたらいい、こんな場所に行けたらいいなって思う、そんな人たちが創り上げた幻想なの。
じゃあ、本当のパラダイスって何?
真実を教えてあげましょうか、
それはね、あなたが今そうして抱いている赤ちゃんだったり、
今朝、喧嘩をしてしまった彼との暮らしこそがそうなのよ。
喧嘩をしてしまった彼、その彼と今夜もまた寄り添って眠るのでしょう?
それが現実、それが愛というものよ。
私は・・・、生んであげられなかった子供たちのことを想い、いまでも涙が止まらないことがある。
あの子達が居てくれたら、私だって満ち足りた人生だったのかもしれない・・・。
でも、私は優雅で楽な生き方を選んだ。
そんな人生が、苦しみしか生まないなんて思ってもみなかったわ。
厄介なことは無視して、快楽だけを追い求めたあの頃の私。
それは、自由になるための高すぎる代償だった・・・。
ねぇ、あなた。私はパラダイスに行ったのに、
居場所も、本当の自分も、見つけることは出来なかったのよ。
ガチャ!
「ただいま、ケイト!」
「あら、ケリー!おかえりなさい!!」
玄関のドアが開き、仕事に行ったはずのケリーがまだお昼前だというのに息を切らしながら帰ってきた。
赤ん坊を抱きかかえながら、先ほどとは全く違う表情を浮かべて立ち上がるケイト。
「マリーン、君も来てくれていたんだね!」
「ハーイ、ケリー。お早いお帰りね。」
テーブルに右手で頬杖をつきながら、左手をひらひらさせて笑顔で応えるマリーン。
「ケリー、どうしたの・・・。あの・・・、お仕事は?」
ケリーはケイトからの質問には答えずに、彼女の腕からわが子を受け取ると不器用に抱きしめ頬ずりをしている。
「ヘイ、マイベイビー!君のダディは会社員失格だ!ボスにどやされながら帰ってきたよ!」
窓から差し込む溢れんばかりの光に包まれて笑う、そんな3人のシルエットを見ながらマリーンはいつまでも微笑んでいた。
この番組は、ギターのラインナップが増えました!クバラ商会と、笑顔が素敵な二人の看板息子?がお出迎え!kesla-vaslaの提供でお送り致します。
ハルルのTurn Up The Radio!
皆さんこんばんは、パーソナリティーのハルルです♪
2週間のご無沙汰でした!
先週はお友達が開催されたイベントへの参加などの関係でお休みを頂きました。
1回だけお休みしただけなのに、週末が近づくと何だかそわそわしてしまって、なんだか可笑しいですね^^
リスナーの皆さんからいただくお便りや、おしゃべりを私も楽しみにしている証拠ですから、それはそれで良いことだなぁって思ったり(^-^)
もちろんリスナーの皆さんあったのブログラジオですから、これからもよろしくお願いしますね♪
さて、ラジオ冒頭の物語、今回はシャーリーンさんの『I've Never Been To Me』の歌詞から創作しました。
斜体の部分は、この歌の歌詞を翻訳し脚色したものです。
1982年にヒットしたこの歌も「歌っている人やグループは分からないけれど、どこかで聴いたことのある名曲」のひとつですよね!
なんでもない日常、積み重ねられていく愛しい人との何気無い日々。
この歌ではそれこそがパラダイスなんだと歌われています。
目の前に当たり前にある幸せを見詰めることを忘れてはいけませんよとも歌われています。
それが当たり前のようになってしまうと、もっと何か・・・という欲が出てくるのかも・・・。
でも、当たり前のことが当たり前のように過ぎていくこと、それこそが生きていることの最も幸せなことなのでしょうね。
もちろん何が当たり前かは人それぞれではありますけど、愛しい人がそばに居る、確かにそれはとても幸せなことと私も思います(*^-^*)
ちなみにこの曲を歌っているシャーリーンさん、彼女の人生も歌詞同様に波乱万丈なものでした。
ハイスクールを中退し妊娠・出産、そして薬物に溺れ離婚、挫折の繰り返し、そんな彼女の歌だからこそ『I've Never Been To Me』にも何か感じるものがあるのかもしれませんね。
それでは、今夜最初のお便りをご紹介します!
こちらはHIVEにお住まいのOlgaさんから頂きました。
『現在エステにあるアクセサリーは別途販売などにして着けたりしたいと思いませんか?地味ながらもピアスなどがあると嬉しいんですけどね。他にも帽子はいらないけど眼帯だけ欲しいって人もいますし、エステ項目から隔離することでアクセサリーの幅も広がるかなぁって思ってるんですよね。その分、いろいろな手間はかかりますけどね。』
Olgaさん、投稿ありがとうございます♪
うんうん、これって私もずっと思っていました!
Olgaさんが出されたアイデアのように、エステ項目ではなく服・パーツなどと同様にアクセサリーのショップ販売もいいですね。
または、エステ項目だったとしても、現状の2段階の項目にあと1項目追加して、ヘアースタイル→アクセサリー1(帽子や髪飾り、あほ毛など)→アクセサリー2(メガネやピアスなど)、こんな風になっても良いですよね!
グラールでのおしゃれもすごく楽しいから、こういうアイデアが実装されると嬉しいな(>_<)
今はヘアースタイルによって、選べるアクセサリーが限られてしまっていますから、自由な組み合わせが出来るようになるだけでも、より一層おしゃれを楽しめると思います(^-^)b
思い立ったが吉日、要望メールを送りました♪
皆さんからの「PSUをもっと面白くするアイデア」の投稿も、お待ちしてますね(^_-)-☆
次のお便りは、羅生門にお住まいのP.N.鬼だっちゃさんからの投稿です。
ん?羅生門にお住まいの鬼さんなの!?
渡辺剛さんに腕を切られてしまいますよ(゜o゜)
それとも芥川竜之介さんのファンなのかしら(’’?
『ハルルさんこんばんは!』
はい、こんばんは!
『世間ではゴールデンウィークに突入していると思いますが、自分は仕事です・・・。映画を観に行きたいなと思っていたのです、ハルルさん注目のGW映画はありますか?』
あらら・・・お仕事なのですね。
小売業やサービス業などもそうですが、お休みの日が稼ぎ時というお仕事の方たちはゴールデンウィークもお仕事ですよね・・・お忙しいでしょうけど、がんばって下さいね(>_<)
鬼だっちゃさんも映画がお好きなのかしら?
ゴールデンウィークに公開されている映画にも、注目している映画はたくさんありますよー(^o^)丿
その中から3つを順番にご紹介しますね!作品タイトルにオフィシャルサイトへのリンクもしましたので、興味を持たれた方は是非ご覧下さい。(音声の出るサイトもありますのでご注意下さい。)
まずは一つ目「ある公爵夫人の生涯」です。
18世紀の英国を舞台に、デボンシャー公爵夫人、ジョージアナ・スペンサーさんの生涯を、実話を元に映画化された作品なんです。
主演がキーラ・ナイトレイさんということと、歴史上の実話を題材として映画も好きなので注目をしていたのですが、この作品で描かれるジョージアナ・スペンサーは故ダイアナ妃の祖先にあたる方なんだそうです。
映画評論サイトの評論には“英国国民には愛されたが、公爵である夫には愛されず結婚生活は不幸、その不満から不倫に走るところなど、ダイアナ妃と境遇が似ている。”と評されています。
事実は小説よりも奇なり、とは詩人バイロンさんの言葉ですが、実話を元に描かれた映画を観ると、本当にそうねと思ってしまいます(>_<)
2つ目にご紹介するのは「レイチェルの結婚」
ごく普通の白人中流家庭に育った姉妹と家族の物語。
妹のキムは、姉レイチェルの結婚式に出席するため、薬物依存症の施設から退院します。
優等生の姉、問題児の妹、実の娘の結婚式に他人行儀の母、二人の娘の衝突をはらはら見守る過保護気味の父・・・。実はキムとレイチェルの両親は離婚していて、母には別の家庭があり、レイチェルの新郎も父親の後妻も黒人さんという設定だけを聞けばコメディかと思ってしまう内容ですが、そうした家族とそれにまつわる人々の喜怒哀楽を描いたヒューマンドラマなんです。
監督はジョナサン・デミさん、「羊たちの沈黙」の監督といえばお分かりになる方も多いのではないでしょうか。
映画の中には、登場人物たちに感情移入するためのデミさん流のトリックがいくつも仕掛けられているそうです。
もちろん、私もまだ観ていませんが、注目度ということではお勧めの映画です(^_-)-☆
最後にご紹介するのは、クリント・イーストウッドさん監督・主演の「グラン・トリノ」です。
朝鮮戦争従軍経験を持つ主人公ウォルトは、頑固で偏狭な気難しい老人。
長年努めた自動車工を引退したあとのウォルトの生活はいたって退屈なもの、唯一の楽しみと言えば愛車のグラン・トリノを磨き、見詰めること。
ある日、ウォルトの近所に越してきたアジア人一家の(ウォルトはアジア人に偏見を持っている)息子タオが、グラン・トリノを盗もうとしたことをきっかけに、その家族との交流が始まります。
やがて生まれるウォルトとタオの友情が、二人の人生までも変えていく・・・。
米国での少数民族のありようや人種偏見など、深いテーマの中で描かれるヒューマンドラマ。
イーストウッドさん生涯最高の演技とも評される映画なので、やはり気になりますね(>_<)
この連休中に全部観たいけど、大丈夫かしら(’’
ゴールデンウィーク公開に限らず、皆さんの注目映画も教えてくださいね(^-^)
続いてのお便りは、イリヤ・ハッキネンさんから頂きました。
『月に1度の「哀グラ」の日が迫ってきました!別キャラで何回かハルルさんとご一緒したことがありますが、今回も鞭で叩かれることを楽しみにしていま~す(゚∀゚)』
ごめんなさい・・・、採用が哀グラ後の放送となってしまいました(TヘT)
私のブログをご覧の皆さんにはお馴染みの、ヅネわんたんさんが主催する24時間イベント「哀グラ」。
毎月開催され、毎回たくさんの参加者で賑わうミッション周回イベントなんです。
私もいろいろな方とご一緒できるのを楽しみに参加しています(^-^)b
イリヤさんともご一緒させていただいたことがあるのですね!
でも、私・・・ウィップで叩きました?。。。
あの・・・、何だか誤解されていまいそうなので弁明しますけど、私はごく一部の方しかウィップで叩きません!
あれ?(^-^;)
でも、哀グラもそうですし、フリーマーケットのまご市もそうですが、いろいろな方とのコミュニケーションを楽しめるユーザーイベントは本当に楽しいですよね(^o^)丿
フリーマーケット「まご市」は、毎月第3土曜日、パルム西地区にて開催しています。
今月は16日に開催ですね!マイルームショップとはまた違った対面販売によるコミュニケーションを、皆さんもご一緒に楽しみましょ♪
そして、「哀グラ」・・・ではないようですが、ヅネわんたんさんが本日より6日まで、およそ100時間のマラソン周回を告知されています(゜o゜)
※詳しくは↑↑↑クリックして下さい↑↑↑
周回PTにはどなたでも歓迎とありますので、LVアップやAP蓄積のために皆さんも参加されてみては如何ですか?
今夜最後にご紹介するお便りはHIVEにお住まいの匿名希望さんからの投稿です。
『先日ある夢をみました。それは印象深いのかまったく印象に残らないのか微妙な存在の空気ことてーさんと、ハルルさんが登場する夢でした。その夢とは・・・(中略)・・・と言う夢でした。是非ハルルさんのSSで私の夢を再現してください!』
はーい、了解しました(^o^)丿
匿名希望さんの夢、私が叶えましょ♪
ん?夢を叶える・・・だとおかしいですね。
えと、その夢、私が再現しましょ♪
①「てーさん、この背中にあるスライダーとゲージは何ですか?」
「あ、だめぇぇぇえ!それに触っちゃだめぇぇぇえ!」
②「【消】?【出】??? これって【消】のほうに動かすとどうなるのかしら?」
「あああ、やめてーぇぇぇぇぇ...」
③「 ・ ・ ・ 」
「だから、だめって言ったのに・・・これじゃ空気だよ・・・」
いかがですか?きちんと再現できているでしょうか?
ハルルのあなたの夢叶えます♪のコーナー?も、皆さんからのお便りをお待ちしてますね!
ブログラジオ「ハルルのTurn Up The Radio!」では皆さんからのお便りを募集しています。
お便りの投稿はPSU内メール、または当記事へのコメントでいただくか、Witch Haruruのマイルーム掲示板へ投稿してください。
Witch Haruruのマイルームには検索用に「セレブケーキ 99999999メセタ」をお店に並べています。
PSUでの楽しいことや、情報提供、私への質問、ラジオの感想など、どんな話題でも結構です!
皆さんからのお便りをお待ちしてまーす(^o^)丿
ゴールデンウィーク、ご旅行や映画、ショッピングや美味しいディナーなど、お出掛けもいいけど、グラールでのんびりも良いですよね(^-^)
私ですか?もちろん、いろいろなことを満喫したいと思っています♪
グラールでのんびりしている日もあると思いますから、私のことを見かけたら是非お声掛けくださいね!
おしゃべりでも、ミッションでも、ご一緒に楽しみましょ(^_-)-☆
それでは、今夜の放送はここまで!
また来週もチューニングを合わせてTurn Up The Radio!
パーソナリティーはハルルでした!バイバーイ♪
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