« 誤解を招く?(’.’ | トップページ | リハビリ??? »

2014年11月27日 (木曜日)

月が綺麗ですね

皆さんこんばんは、ハルルです♪

Haruru_7114 

私は本が大好きです。もちろん、プロフィールの趣味の欄にも「読書」と記載します。
物語が好きなので主なものは小説ですが、実用書や歴史書(難しい本も多いので、興味をもった年代や地域などに限られますけど・・・^-^;)など、ジャンルやカテゴリーを問わず何でも読みます。

そんな本好きの私にこんなメールがアークスのお友達から届きました。

『こんばんは、今夜は月が綺麗ですね。』

この夜はお昼過ぎから降り始めた雨のせいで夜空は厚い雲に覆われ、とても“月が綺麗”と言えるものではなかったのです。そのお友達も同じ地域にお住まいなので同じく月は見えないはずです。
では何故、そのような内容のメールだったのでしょう?

私は本好きということで以前より知っていましたが、この『月が綺麗ですね』は、『あなたを愛しています』という意味として使われることがあるんです。
ご存知でしょうか?
この使われ方は「吾輩は猫である」や「坊つちやん」「草枕」などの著書で広く知られる明治の文豪、夏目漱石さんに関するあるエピソードからのものです。

夏目漱石さんが文壇を賑わす以前の英語教師時代のお話。
学生が“I love you.”を直訳で「あなたを愛しています」と訳したところ、夏目先生は、意味としてはそうだが、それでは日本語になっていない、「月が綺麗ですね」とでも訳したほうが良いという講釈を授けたそうです。
その“I love you.”がどういった文脈の中で出てきたものかは分かりませんが、直訳ではなく、翻訳としてはそのほうが良いということだったのでしょうね。
このエピソードが実際にあったものかどうかは正直わからないそうです。ですが、夏目漱石さんが“I love you.”を「月が綺麗ですね」と訳したとするこのエピソードはなんとも粋で素敵なエピソードだと思いませんか。

翻訳を学ぶ方や大学などで国文学を専攻された経験のある方には馴染みのあるエピソードなのですが、伺ったところ、最近でもツイッターなどで盛り上がったことがあるそうで、以前に比べて今では有名なお話なんだそうです。

そして最近では、この『月が綺麗ですね』には対になっている返歌のように『死んでもいいわ』とお返事すると「私も愛しています」という意味になるそうです。

これも明治の文豪、二葉亭四迷さんが“I love you.”を「死んでもいいわ」と翻訳した、というエピソードからきたお話なのですが、実はもとの英文(実際はロシア語の英語翻訳)は“I love you.”ではなく、“Yours・・・”なんです。
私もうろ覚えだったのでちょっと調べてみました。原本はロシア人作家ツルゲーネフさんの著書「片恋」。二葉亭四迷さんの翻訳本は1950年代に絶版となっているそうです。
そして、もともとのロシア語も、それを翻訳した英語も「あなたの・・・」という意味の“Yours”で、決して“I love you.”を「死んでもいいわ」と訳したのではありません。
ですが、その前後の文脈(ちょっと恥ずかしい内容なので省きます)を考えた場合に、その愛の言葉を「死んでもいいわ」と翻訳した二葉亭四迷さんにはさすが・・・とため息も出てしまいます。ただ、その時代性を考えるとこの翻訳は、心中を意図したものとされているそうです。

どちらのエピソードもその時代を反映したものだとは思いますが、日本人の心に沿うエピソードとして面白いですよね!

皆さんも愛の告白に「月が綺麗ですね」を使ってみてはいかがでしょう?「死んでもいいわ」と返ってくるかも知れませんよ?

え?そのメールへの私のお返事ですか?はい、こうお返事しました。

『からかわないでくださいね。曇ってますよ?^-^;』

 

|

« 誤解を招く?(’.’ | トップページ | リハビリ??? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 誤解を招く?(’.’ | トップページ | リハビリ??? »