2007年8月22日 (水曜日)

【小説】不揃いの花壇

今ではビンテージの車好きぐらいしか乗らないような、古い型のフォードトラックが、この田舎町には不釣合いなほど瀟洒なショッピングモールの入り口にあるアーケードの下に止まった。

ドアからは30歳も半ばと思われる男が大きなポケットのついたブルーのエプロンをして降りてきた。

中肉中背、無精ひげこそ生えていないものの、長くは無いがセットをし忘れたかのようなボサボサの髪、踵を潰したスニーカーに、アイロンのかかっていないよれよれのシャツ、男やもめも容易に想像が出来る。

男はショッピングモールから出てきたスーツの男性と目が合うと小さく会釈をし、そそくさと何かの準備を始めた。

車の荷台からスティール製の細いパイプをいくつか取り出し、荷台の四隅に立てるとキャンバス生地の大きな布を取り出した。

フォードトラックは改造されていて、日よけのテントを広げ、折りたたみ式のひな壇を設置して、荷台の横を開けばいくつかの商品を並べられる移動店舗になっていた。

「親父に譲ってもらったこのオンボロも、早いとこ買い替えないとなぁ」

今日も男は、このショッピングモールの入り口を行き交う人々を横目で見ながら、折りたたみ式のイスに座りコミック雑誌を広げ、売る気が有るのか無いのか分からない商売で、花を売っていた。

それでも、花はいくらかは売れていた、しかし、用意した全てが売り切れることは無かった。

季節ごとの定番の花達はそれなりに売れていくのだが、華やかな街のショップで見かけるようなオシャレな鉢植えや、流行の花などは仕入れ値も高く、男の店では取り扱いが難しいため、どうしても流行遅れのものや、定番のものしか並べられないのである。

夕方の6時を知らせる教会の鐘の音が響く頃、ショッピングモールと共に男も店閉まいを始める。

人口のそれほど多くないこの田舎町唯一のショッピングモールは夕方の5時半を過ぎると極端に客足も遠のくのだった。

 

「ふわあぁあー」

男は折りたたみ式のイスから立ち上がり、大きなあくびと共に伸びをして、ふと視線を落とした。

駐車したフォードトラックの脇、男の視線の先にある背の低い小さな花壇の花は枯れ、雑草がびっしりと生えていた。

「やれやれ、建物はあんなに美しいのに小さな花壇は無視かい?手入れをしていないのだなぁ」

今朝、会釈をしたスーツの男の顔を思い浮かべながら男は溜め息をついた。

男はその場にしゃがみ込むと、手近な雑草を取り除いていく。

そして、そこに売れ残りの花を植えていった。

「摘む時か、運ぶ途中で花びらを傷付けてしまったんだね・・・ごめんよ」

そんな独り言を呟きながら、数株を植え終わった頃、男の後ろから女性の声が聞こえた。

「お花を植えているのですか?」

花屋が自前の商品を植えているのを奇妙に感じたのだろうか、男の背後から不思議そうな顔をして男の作業を一人の女性が覗きこんでいた。

「あ、あぁ、売れ残りのものを植えていました。あまりにもこの花壇が寂しいことになっていたから」

「良いのではないですか、お花があると気持ちが和みますものね」

白いワンピースからすらりと伸びた手足を見せるブロンドヘアーの美しい彼女の笑顔に、男も無言で慣れない笑顔を返した。

その日、花売りの男は帰りの車中、夜の帳が下りた田舎道を楽しげに口笛をふきながら運転して帰った。

春のあたたかな夜だった。

 

それからというもの、もうそろそろ店をたたむ時間だなと考える夕暮れ時にいつもこのショッピングモールに現れる彼女を、花屋の男は目で追ってしまうのが習慣となっていた。

時折目が合えば軽く会釈を交わすぐらいの間柄にはなっていたのだが、あの日以来、花を買ってもらう時の決めセリフ「ありがとうございました、お庭やお部屋を花でいっぱいにしてください。またのご利用お待ちしています」以外は言葉を交わすことは無かった。

「キレイな女性(ひと)だな、あんな子と一緒に花を売れたら毎日が楽しいだろうな・・・いやいや、俺みたいな男にはまさに高嶺の花だな」

そして、あの日以来毎日のように売れ残りの花を少しずつ小さな花壇に植えていった。

いつしかその小さな花壇には、流行から外れてしまっている花や、花びらに傷のあるものなど、なんとも不揃いな花たちが賑わう花壇になっていた。

そんなことをもう半年も続け、季節はすでに春から秋に変わっていた。

 

秋も深まったある日のこと、男はいつものように小さな花壇に売れ残りの花を植えながら、いつものように独り言を呟いた。

「何とも不細工な花壇になってしまったなぁ・・・売れ残った花達ばかりを植えてしまったからなぁ」

するとあの春の日のように、また背後から彼女の声が聞こえた。

「そう?良いのではないですか。流行から外れてしまっていても、多少の傷がついてしまっているお花でも、みな可憐に咲き誇ってますよ。それに見て」

彼女が指差した花壇の左端には、あの日、初めて彼女と言葉を交わした春の日に植えた、アリッサムが新しく白い小さな花を咲かせている。

「傷ついたお花だって、季節が変われば、また新しいお花をキレイに咲かせるでしょう?」

「そうですね、うん、確かにそうだ。あなたの言うとおりですね」

彼女は男の言葉に笑顔を返すと、振り返って花の陳列してあるフォードの荷台を眺めている。

「それにしても、このアリッサムを春先に植えたのをよく覚えていましたね?」

彼女の背中に問いかける。

彼女は少しだけ振り向くと「ふふ」と優しい笑顔を男に返し、秋の柔らかな斜光の中でその髪をキラキラとさせながら花を注文した。

「このオレンジのコスモスをくださいな」

「ありがとう!よし、少しですがサービスしますよ!」

代金の分よりも数本多くコスモスを、白い文字で【John’s Flower】と小さく印刷された淡いブルーの包装紙に包み、それを手渡しながら男は彼女に尋ねた

「あの、コスモスが・・・いえ、花がお好きなんですか?」

「ジョンさん・・・っていうのね。どうして、あなたはお花屋さんになろうと思ったのですか?」

ジョンは、自分の問いかけとは関係のない、彼女からの笑顔の質問に少しどぎまぎとしながらも

「自分は、ほら、そこの花壇のような男なんです。流行にも疎いし、不揃いで不細工なんですよ・・・そして売れ残りというのも一緒ですね。だから、大好きな花を売ることぐらいしか出来ないんですよ」

お手製の花壇を指差し、自嘲気味に苦笑いをしながら話す花売りの男に彼女は優しい笑顔を絶やすことはなかった

「では、枯れることなく、次の季節にはまたキレイなお花を咲かせるのですね」

彼女の手にしたコスモスは、秋の夕焼けに照らされてそのオレンジを、より輝かせているのだった。

                                        END

☆あ と が き☆

今日の午前中、開店したてのお花屋さんが、ご自分のお店とは関係のない街路樹の植え込みの雑草を摘み取っているのを見て、この物語を思い付きました。

もちろん雑草には何の罪もないけれど、限られた土の養分で街路樹の緑を保つには大切なことなのでしょうね。

花壇にも文字通りそこにあるはずの花が枯れてしまい、雑草だけが生えてしまっていては寂しいでしょう?

そして、この物語はあるお友達に捧げるものです。
しかしながら、登場する人物のお名前・設定などはフィクションですのでご了承下さい(^-^;)

ちなみにアリッサムは春と秋に小さくて可愛い白いお花を咲かせます。

オレンジ色のコスモスは実際に存在します。
日本のある大学の研究・品種改良によってオレンジのコスモスは実現したんですよ。
なので、品種名はキャンパスオレンジの名がついています。

いかがだったでしょうか?
PSUとは関係のない物語ですけど、たまにはいいですよね?(*^-^*)

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2007年4月 8日 (日曜日)

大いなる螺旋と咆哮の中で僕は舞う【Act7】

十人の中に刻まれる物語・ブログリレー小説

大いなる螺旋と咆哮の中で僕は舞う( Act1 ) written by 大地の軌道 イースレイ

大いなる螺旋と咆哮の中で僕は舞う( Act2 ) written byギンジローの旅路 ギンジロー

大いなる螺旋と咆哮の中で僕は舞う( Act3 ) written by まったり~日記 ユイ

大いなる螺旋と咆哮の中で僕は舞う( Act4 ) written by crescent moon メイファ

大いなる螺旋と咆哮の中で僕は舞う( Act5 ) written by コギーのイケてないす日記 コギー

大いなる螺旋と咆哮の中で僕は舞う( Act6 ) written by ルナ (掲載:大地の軌道)

大いなる螺旋と咆哮の中で僕は舞う( Act7:予告編 ) written by ハルルのお友達いっぱい ハルル

 

こちらはサイド(パラレル)ストーリーになります、あわせてお楽しみ下さい。

Another story まったり~日記 ユイ

THE PASTDAY crescent moon メイファ

Act7

淡いむらさき色を帯びながら朝日が徐々に遠くの山並みを照らすころ、ホームで出発を待つ列車のそば、朝もやの中に寄り添うように、イースレイ、そしてエフェ、二人の影が浮かんでいた。

別れ際・・・ほんの刹那、自分の唇に触れた彼女の柔らかい唇の感覚と、彼女を包む甘く優しい香りに我を忘れ、走り去る彼女を呼び止めた時には、すでに間もなくの発車を知らせるベルが駅構内に鳴り響いていた。

これからの困難など意に介する様子もなく、まだ開け放たれている列車の扉の前に立って、照れくさそうに彼は言った。

「エフェ、あのさ、このミッションから無事帰ったら・・・」

そこまで聞こえて、無情にも列車の扉は閉まってしまう。

エフェは、走り去る列車の窓の向こう側で、何かを伝えようとする彼の唇の動きを読もうともしたが、徐々に加速していく列車に追いつくはずもなく、躓いてうずくまったままになってしまった。

唇に残る、彼女のくれた、大切なお守りともいうべき感覚を指でなぞりながらイースレイが席に付く頃、エフェは妙な胸騒ぎを感じていた。

それからの一日を、胸騒ぎと不安の中で過ごすエフェ・・・パルムに着いたら連絡をくれると言っていた彼からの連絡も無い・・・。

「うん、考えたって始まらないわ。いままでも自分を信じて生きてきたんだもの、この感覚・・・前にも覚えがある・・・。イースにはかけがえの無い大切なものをもらったわ、今度は私が彼を助ける番・・・このIDカードをまた使うときがくるなんて・・・」

彼女の決意は固い、数時間後には仕度を済ませパルム行きシャトルの機中の人となっていた。

 

それから数時間、シャトルに揺られている間にもエフェの胸騒ぎはやむことが無かった・・・いや、惑星パルムが近づくにつれ、それは肥大する一方であった。

パルムのスペースポートにシャトルが到着し、エフェはその足で惑星パルム・ガーディアンズ支部を訪ねた。

緊急事態の支部内、行きかう人々と喧騒の中、受付のキャストにIDカードを渡すと、硬質で冷たい印象さえ受ける支部内を懐かしむような目で見回すエフェ。

「照合終わりました。ニューデイズ支部所属のメイファさんですね。この数ヶ月ミッションにも参加されていないようですが・・・お身体でも壊されてました?」

「え、あぁ、ちょっとね」

「それはいけませんね、どうしましょう・・・IDカードの更新を済ませ・・・」

キャストの言葉をさえぎるように、エフェが急かした。

「そんなことよりも、炎侵食がひどいのでしょう?仲間に状況は聞きました。私を今すぐに状況の一番酷い前線に配置するよう手配なさい」

S級ガーディアンズのイースレイならば、向かった先の前線は過酷な場所だとエフェには想像ができるのだった。

慌てる様子もなく受付のキャストは、手元の端末を操作しながら答える。

「は、はぁ・・・あなたほどのテクターなら、どの部隊からも引く手あまたでしょうけど・・・」

その時、端末からエマージェンシーを知らせる警告音がけたたましく鳴り響いた。

エフェがカウンターに身を乗り出して、端末のモニターを覗き込むとそこには金髪のビーストが映し出されていた。

『こちらハルル。パルムの戦線で手の空いている部隊に緊急招集をかけなさい。こちらから連絡のとれたコギーさんたちの部隊以外はどうなのですか?非常事態です、ことは急を要します。どなたでも結構です、すぐに海底プラントGRM研究所施設まで・・・ガガ・・ピピ・・・が見つかりました・・・ガガ・・・分かりましたね・・・ピピー・・・これは士官命令です!急ぎなさい!・・・ガガ・・・』

通信状態が良くないのだろうか、ところどころ聞き取りづらいところはあったが、それでもエフェに、そこにイースが現れると確信させるものがあった。

「緊急招集なんでしょ?わかりました、そこに向かいます。急いでその施設のデータを揃えて・・・ほら、急いで!」

 

数分の後、エフェは海底プラントに関する各データ、パルムで展開している各部隊データ、炎侵食に関する現在までに判明していることのデータを受け取り、足早に支部を後にしようとしていた。

「あ、メイファさん!」

データに目を通していたのと、ここ最近では呼ばれなれていなかった為に、受付のキャストの呼ぶその名前に反応することなく、支部出口の扉に急ぐエフェ。

「メイファさん!メイファさん!!」

「ん?」

振り向きながら、あぁ私のことかと返事をした。

「急いでいます、まだ何か用なの?」

「海底プラントGRM研究施設までは、大きな街道やフライヤーベースからよりも、第二小隊が展開されている草原地帯を抜けるのが近道です、草原地帯までの転送機の使用許可をとりました。起動コードは0113になります」

「ありがとう、助かるわ」

 

転送機によって草原地帯に到着したエフェは、手近に乗り捨ててあったフローダーにまたがると、データの地図と照合し海底プラントへと急いだ。

「酷い・・・」

炎侵食された草原地帯を抜ける間、エフェは自然とイースレイとのことを思い返していた。

 

そのチャーミングな容姿とは裏腹の過酷な職業、相手によっては伝えることで眉をひそめる場合も多く、当時のエフェは自分のことを知らぬ相手には素性を隠すのが当たり前となっていた。

もちろんメイファという名前も偽名である、どうしても誰かの役に立つ仕事に就きたかったエフェは、周囲の反対を振り切り、身分を隠しガーディアンズに入隊したのだった。

「イース、私が押し黙ってしまうと、何も聞かずに、ただ微笑んでいたっけ・・・」

『初めて出会ったあの時のこと・・・自分で選んだ道だったのに、その殺伐とした世界に疲れきって、ひとりお酒に逃げていた場末の酒場・・・

任務の合間を見つけては、会いに来てくれて、いろいろな話しをしてくれて、そして聞いてくれた・・・

ありのままの私を、いつも受け止めてくれたイース・・・

何もかもが限界にきていた私を救ってくれたのは彼・・・私はイースからたくさんの大切なものをもらった・・・

私は彼に、何かを返せているのかしら・・・』

ヴォヴァアアアアアァァァァアアー!!

その想いをさえぎるように、人ならざる者の咆哮が辺りに響いた。

反射的にエフェは、フローダーをその咆哮に向けて走らせていた・・・。

 
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

  

数ヶ月前のモトゥブ鉱山跡、忍ぶように数人の人影がそこにあった。

「それで、内部の不穏分子の動きは何かつかめましたか?」

「うん、そのことで気になる人物が浮かび上がったわ」

「例のSEED研究所所長ですか・・・?」

「そうね、でも、ロメオ所長だけではないわね。その裏に、もっと重要な鍵を握る人物?がいるわね」

「でも、扇動しているのはロメオ所長なんですよね?」

「うん、それは間違いないわ・・・でも、その行動をバックアップしている同盟政府の人間がいるようなの・・・」

「そいつの名前は分かっているのか?なんなら俺様とちょちょでそっちは調査しておくぜ!」

「そうね、ハッキングした所長の端末には頻繁に“シンシア”という名前が出てくるの」

「任せて下さい、わたしと雅桜さんでそちらは調べておきます」

「それが実在の人物なのか、それとも何かの暗号なのかは現在解析中です。困難なものになると思うけど・・・うん、お願いね」

「長月さんと、ラピスさんはロメオ所長とパルムにある海底研究施設の方をお願いします。私も引き続き、
ガーディアンズ内部で情報を集めます。」

「それはそうと、うまく行きますかね・・・言われたとおり、死体安置室より背格好の似たダミーの死体は4体用意しましたけど・・・」

その皮袋に収められた、死体に手を合わせながらニーナは言った。

「大丈夫、うまくやるわ。それよりもこんなことをお願いしてしまってすみません・・・」

「いいんですよ、私は元々ガーディアンズには未練はありませんからね」

ラピスに苦笑いを返して、ニーナは話しを続けた。

「この計画がうまく行ったとして、騙す形になってしまうハルルさんには申し訳ないと思うけど・・・」

「きっと、分かってくれますよ。それにこうでもしないと動けないというのは私たちも了承済みです」

「ありがとう・・・では、本部に緊急の通信をしますから、雅桜さん遠慮なくお願いします」

「大丈夫だ、死なない程度は心得ている、クハハハ」

そういってニーナがガーディアンズ本部に緊急援助要請の通信を終えた後、雅桜は少し表情を曇らせながらも、無防備なニーナに痛烈な一撃を加えた。

ちょちょも目に涙を浮かべながら、身元判別が困難なようにテクニックで死体を焼いていた・・・。

「ラピスさん、ちょちょさん、雅桜さん、我々の任務は重大ですよ。必ず成果を残さないと・・・」

「今までのどの任務よりも難しいかも・・・それでも、やらなければ・・・このグラールの明日のために」

そうして長月、ラピス、ちょちょ、雅桜の4人は4つの死体と、瀕死のニーナを残して、モトゥブの砂嵐の中に姿を消したのだった。

 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 

パルム浄化作戦・ラフォン草原前線第2小隊は突然のヴァーラ達の襲撃を受け、壊滅寸前であった。

ヴァーラのリーダーを探し出すべく、小隊長ユイの制止も聞かず陣地を飛び出したギンジロー。

ヴァーラの群れとの戦闘で満身創痍のギンジロー、ヴァーラのリーダーを発見し対峙する頃には、すでに陣地からはかなりの距離が離れてしまっていた。

「なに!?あんなヴァーラみたことないわ」

全身に炎を纏ったヴァーラの群れに囲まれているギンジローを見て、エフェは反射的にその華奢な体躯には似合わない大きな杖を振っていた。

『万事休すか・・・』

ヴァーラのリーダー格をやっとの思いで倒し、そうギンジローが思った途端、ヴァーラ達は思い思いの方向へ散っていく・・・。

「はぁ、良かった・・・」

安堵からかその場に座り込んでしまったその時、背後に人の気配を感じた・・・

「誰だ!?」

「誰だ、とはご挨拶ね、ピンチを救ってあげたのに」

「え?救った?君が?あははは、無茶言うなよ、そんな訳ないだろう?」

エフェは少し頬を膨らませて

「ふぅん、混乱の上位テクニックは知らないのね・・・ま、いいわ、急いでいるので行きますね」

「うーん、ま、いいや・・・あ、お嬢さん、この先も危険だよ。何を急いでいるのかしらないけど、早く安全な場所に避難した方がいいね」

「ご丁寧にどうもー」

そういって、エフェは振り返ってフローダーに向かったまま、ひらひらと手を振った。

 

「大分離れてしまったな、でもなんだったんだろう?混乱、あの子が・・・うーん、納得がいかないな・・・」

ギンジローがそんなことを考えながら小隊陣地への帰路を急いでいると、

"ドンッ"

考え事をしながら移動していたギンジローは何かにぶつかった。

「痛~い。ボ~っと歩いてるんじゃないわよ、このチビ!」

凄い剣幕でギンジローは罵声を浴びせられる。

「あ・・・すみません。少し考え事をしていたので・・・。」

「まぁ、いいわ。こっちも急いでるから、この場は見逃してあげる。次はないからね!」

そう言って二人組みは海底プラントまで急いだ。

「なんだアレは?はぐれガーディアンか?クハハ」

「今回の戦闘では各地で混乱を極めていますからね・・・部隊とはぐれてしまったのかも」

「急ぐぞ、ちょちょ!ハルルさんがお待ちだぜぃ!」

「はい!」

 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 

「マップでは海底プラントの第3エントリーがこの近くにあるはず・・・」

エフェは、ガーディアンズ・パルム支部のキャストが用意してくれたデータを元に、緊急脱出用として普段は使われていない、海底プラントの裏口とも言うべき入り口を探していた。

「ん?」

人の気配を感じ、近くの茂みに身を隠すエフェ。

エフェの15mほど先で小柄な老人と、ガーディアンズらしき男が何かを探すように、茂みを掻き分けていた。

「ロメオ様、急がないと賊の侵入をセンサーが察知してから、もう大分時間が経ってしまっているので・・・」

「慌てるでない、にゃんこが先行し、時間稼ぎをしているはずじゃ」

「しかし、本部からの情報では、あのハルルも海底プラントにいるはずですよ」

「ほほぅ、戦闘の女神・・・あの堅物のビーストもかね。そりゃ、好都合じゃわい、どこの誰だが知らないが、その賊とハルル、ワシの可愛いオルゴーモンちゃん達で一網打尽じゃわい。フォッフォッフォッ!」

「ですね・・・フォッフォッフォッ!」

「ワシの真似をするでない!」

ロメオと呼ばれる小柄な老人と、ガーディアンズであろうもう一人は茂みの中に何かの端末を見つけ、操作している。

「あの顔・・・どこかで、見た記憶が・・・ロメオ・・・」

エフェは二人の怪しい雰囲気を察知し、息を殺し、茂みから様子を伺っていた。

「ロメオ様、準備完了しました。パスワードをお願いします」

「うむ」

そう言って、茂みの中の端末を操作するロメオ。

地鳴りとともに、フォトンアクチュエーターのシリンダーに支えられながら、大地が四角く隆起したかと思うと、輸送カーゴ1台分が通れるほどの入り口がぽっかりと口を開けた。

ロメオたちが入っていくと、ゆっくりとその扉が閉まり始めた

「いけない!」

エフェは茂みから飛び出すと、間もなく完全に閉じてしまう扉の隙間に、その身を横にして大地を転がりながら飛び込み、海底プラント内部へと進入した。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「皆さん、爆弾解除、お疲れさまです」

皆、口々にそれぞれが労いの言葉を掛け合い、安堵の溜め息をもらした。

その中でハルルの溜め息だけは、皆とは意味合いが違っていた・・・

イースレイ、ハルル、ジロー、コギー アウク、ルナ、ユイ、ギンジロー

ハルルの緊急招集にも関わらず、集まったガーディアンズは7名だけだった。

それだけ、パルムの炎侵食は深刻で、壊滅した部隊もあれば、緊急招集であっても戦線を空には出来ない状況の部隊ばかりであった。

ラピスに導かれるように訪れた、今は使われず廃墟同然と化している海底プラント・・・。

先ほどのこともあり周囲を警戒しながら、GRM海底プラント研究施設最深部一番奥の広いラボに、ハルルは集まったガーディアンズたちを案内する。

道すがら、今までの経過を皆に説明するハルル

「・・・そして、そこで発見した医療カプセルには信じられないものが培養されていました」

イースレイが、首をかしげながら聞き返す

「培養・・・ですか?」

「はい。あの、医療カプセルの中身は・・・私の想像が正しければ炎のSEEDとでも呼べばいいのかしら、バンフォトンとSEEDのバイオレベルでの融合、そう、まったく新しい人工の危険なSEED」

「なんだって!?ま、まさか、今の各惑星を襲っている炎侵食がそのせいだと?」

「おそらく・・・ですけどね」

「ちょっと待って、誰が?いったい何のために?」

「それは、今の段階では私にもわかりません。しかし、その手がかりと炎侵食の原因は少なくともこれからの調査によって分かるはずです。そのために皆さんをお呼びしたのですよ、そしてこれは上には報告しません。」

「ほう、それはどうしてだい、隊長さん?」

「自分の存在を滅し、私を欺いてまでここに誘導し、そして私に“任せる”といった長月さんたちの行動・・・そして、これだけの研究所を押さえることの出来る者の仕業・・・そこから察するに、ガーディアンズ内部にこの暴挙に関わる人物がいる、そう考えるのが妥当だからです」。

「ふむふむ、なるほど。ウチも思ったよ、確かにさっきの爆弾といい、手際が良すぎる・・・ガーディアンズの中に、このグラールの平和に背をむけようとする人間がいるということね。」

「そういうことです」

電力供給が止まり、フォトンの光がぼーっと光る薄暗い中、一行は目的のラボがあるフロアへの最後の階段を下りていった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

緊急脱出口からプラント内に進入したロメオたちは、ハルルたちよりも一足さきにラボに到着していた。

「ねぇ、ロメオ~、トシのやつ遅いねー」

海底プラントに先行し、時限爆弾による時間稼ぎという任務を完璧に遂行し、ロメオたちに合流したにゃんこは鼻高々だった。

「うむ、すこし抜けているところのあるやつじゃが、腕の方は確かじゃぞ」

「ふぅ~ん」

「最近ワシの周りを嗅ぎ回っている連中もおるのでなぁ、いい機会じゃわい、一網打尽にしてやるぞい」

「邪魔者は消す!そのためのにゃんこなんだろう?ロメオ」

「まぁ、そういうことじゃな。まだ、この研究の邪魔をされる訳にはいかんのじゃ、ワシの考えにそったシンシア様の計画を今はまだ、邪魔されるわけにはいかんのでなぁ、ワシの可愛い炎SEEDちゃんたちを守ってあげねばのぉ、フォフォフォ」

そういって愛しそうに自分の身の丈よりも大きい医療カプセルをロメオは撫でてみせた。

ラボの隅、うず高く積まれたコンテナの陰からロメオたちの様子を伺っていたエフェの目に、信じられないものが飛び込んできた、医療カプセルの窓から伺うそれは炎の揺らめきをもった赤く輝くSEED。

それが医療カプセルの中で培養されていた。

「思い出した・・・あの人物、ガーディアンズ直属のSEED研究所所長のロメオだわ。大変・・・イースたちにしらせなきゃ」

エフェがコンテナの陰から慎重に飛び出し、ラボから通路に出ようとしたその時

「ロメオ様!ハルルたちがすぐそこまで来ています!オルゴーモンの準備はいかがですか?」

そういって斥候から戻ってきたトシと不意打ちのように鉢合せしてしまった

「待て!!誰だ!」

走り去ろうとしたエフェは、万力で押し潰されるかのように腕を掴まれ、悲鳴を上げていた。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「この十字通路をまっすぐ抜けたところに問題の医療カプセルがあります。それを確保した後、ほかにも同様のものがないか手分けをして探しましょう」

「了解!」

その時・・・

キャアアアアァァァァァァ!!

その場の張り詰めた空気を切り裂くように女性の悲鳴がプラントの静寂をさまたげた

「え!?エフェ?」

そういうとイースレイは十字通路をまっすぐ駆け抜けた。

「イース!どうしたんだ!?待てっ、イース!」

「イースレイ!単独行動は危険です!お待ちなさい!!」

ジロー、ハルルの静止の声と同時に左右の通路からは、大量の炎侵食されたオルゴーモンがロメオによって放たれ、その口からは黒々と燃え盛る火炎球を吐き出しながらハルルたちに津波のごとくゆっくりと迫ってきた。

その数は、数十匹にもおよび、驚愕するハルルたちを襲う!

「コギーっ!!!」

火炎球のひとつが不意打ちとなり、真っ白なコギーの全身を真っ赤な炎に包んだ。

一瞬だった・・・その凶暴な塊は一人のキャストの命をいとも簡単に奪ったのである。

「コギー!コギー!あぁ、何でこんなことに・・・」

アウクは、最後の・・・別れのことばもないままに、幾多の苦難をともに乗り切った戦友でもある親友を失った・・・。

次々にせまるオルゴーモンは、悲しみにくれる時間さえ許してはくれない。

「うぅ・・・コギー・・・コギー・・・」

涙で照準が曇りながらも、アウクは氷バレットをオルゴーモンに撃ち込む。

「コギーさん!?」

「アウク、コギーがどうしたの?」

仲間達は口々にコギーの安否を気遣うも、目の前のオルゴーモンの駆逐に精一杯だ。

そして・・・

「ユイさん、危ない!!」

ユイの背後から迫る火炎球に身を投じて防ぐギンジロー・・・

「ギーン!!イヤァァァー!!!」

戦いの最中、倒れたギンジローを抱き起こすユイ・・・

「ご、ごめん、ユ、ユイさ・・ん・・・・・・もう、もう・・・守って・・・あげられな・・・」

半分炭化してしまった体のギンジローの頬を叩きながらユイは呼びかける。

「馬鹿な事言わないのギン!目を開けなさい!ギン!!ギーン!!!」

頬に伝う涙をぬぐうことも忘れ、ユイは義手である左手を発動し、SUVを召喚するための詠唱を始めた。

「キャストの皆さんはSUVを、私たちビーストはナノブラストで対抗します!」

ハルルのその声を受けて、ジローはすっとその腕から時計を外した。

「ルナ!」

「なんだいジロー!」

杖を振るルナにぽんっとジローがその腕時計を投げてよこした。

「ルナ、それは俺のお袋の形見なんだ、君に持っていて欲しい。ナノブラストでバンドを千切りたくないんだよ」

「ジロー・・・うん・・・わかった、預かるね!」

「頼んだぜ、ルナ!」

その直後、ジローとハルルの体をナノブラストの眩い青い光が包む。

 

背後に戦闘の喧騒を聞きながらも、イースレイは先ほどの悲鳴が聞こえたラボの方へと急いだ。

「あの声は・・・間違いない、でも、何で・・・」

イースレイに不安がよぎる・・・

明るく開けた場所であるラボに突然出たために、ほんの一瞬だけ視力をうばわれるイースレイ。

回復したその目に映ったのは、間違いなくあの大切なお守りをくれたエフェだった。

エフェはトシに羽交い絞めにされ、横に立つロメオの手にはエフェから外されたナノトランサーが握られていた。

「エフェ!!どうして君が!?」

「イース!!あぁ、イース・・・ごめんなさい、私・・・私、あなたを助けたくて!あなたの役に立ちたくて!」

イースに会えたことで、安心したのかエフェの目には今にもこぼれそうなほどの涙があふれていた

「こんなところまでどうやって・・・おいっ!その汚い手を離せ!」

「おっと、ちょっと待てよダンナ。この娘、どうやらアンタの女みたいだなぁ・・・少しでも動いてみろよ、この女がどうなっても知らないぜ!」

「そうそう、イース、愛しのエフェさんにもう甘えることもできなくなっちゃうよ」

クスクスと笑いながら、にゃんこがトシの陰から出てくる

「にゃんこ・・・なんでお前まで・・・」

「さぁて、おしゃべりの時間は終わりじゃ。・・・うん、そうじゃ!冥土の土産に良いものをみせてやろう。トシ、初の人体実験じゃ。にゃんこ、医療カプセルを持って来なさい。」

にゃんこは言われるままに、奥から医療カプセルを持ってくると、まるで棺桶のようにトシとエフェの足元に横に倒した。

「な、何を・・・やめろっ、やめてくれ!わかった・・・言う通りにする・・・だから、その娘を放せ!その娘は関係ない!」

「最近、耳が遠くてのぉ」

トシは、暴れるエフェを力ずくで医療カプセルの中へ押さえ込むと、その扉を閉める。

エフェーッ!!!!!!

その時、ハルルたちが戦闘を終えラボへと流れ込んできた。

「ほほう、あのオルゴーモンたちを駆逐しおったか、さすが戦闘の女神といったところかのぉ。まぁ、よい、それも想定の内じゃ。ここんで死んでいくお前たちに教えてやろうぞ。暗黒たる深淵を覗き込む者は、逆に深淵の底からも見られているんじゃよ、お前たちの動向など掴んでいないわけがあるまい」

「許しません!!」

そういってハルルはロメオに向かって目にも留まらぬ速さで突進する。

その動きを援護するようにユイを背負うアウクの放ったフォトンバレットがトシをかすめ、一瞬のスキが生じた。

そのスキを見逃さずイースレイは杖を振る。

イースレイにより召喚された幾重にも重なった雷撃がロメオ達を襲う!

怒りの雷撃がトシを直撃し、目の色からは生気を奪い、断末魔の叫びさえ許さず亡き者へと変えてゆく。

ハルルの突進をロメオの直前、鋼爪で防いだにゃんこが不敵に笑う

「やっと会えたねハルルさん・・・」

「にゃんこさん!?ど、どうしてあなたが・・・」

困惑するハルルのスキを見逃さずに鋼爪を振り下ろすにゃんこ、間一髪、ジローのダブルセイバーがにゃんこの一撃を食い止めた。

「隊長さんよ、油断は禁物だぜ!」

「ジローさん、離れて下さい」

その言葉が終わらないうちにハルルの体からは青白いオーラの揺らめきがあがり、手にしたセイバーもそのオーラを纏って輝いていた。

ほんの一瞬だった、その場にいた誰もが何が起こったのか分かった者などは居なかっただろう。

気がつけば、その場ににゃんこが倒れていたのである。

「さすがじゃのう、だが、お遊びはこれまでじゃ。」

ロメオが手元の小型端末を操作すると、ラボ中に無数に積まれたコンテナが開き、中なら炎侵食されたゴ・ヴァーラが大量にのそのそと現れた。

ハルルたちの背後の通路からは、またも大量のオルゴーモンが迫り来る!

「あきらめろ、ロメオ!」

イースレイのその恫喝も意に介さず、ロメオは薄ら笑いを浮かべると、エフェの入った医療カプセルを抱きかかえたまま、すーっと宙に浮かんでいった。

「フォッフォッフォ  また会おうイースレイ・・・」

「待て!エフェを返せ!!」

イースレイの悲痛の叫びと同時に、ユイを床に寝かせたアウクの正確な1射がロメオの手を弾く。

ゴトン!と鈍い音を立てて、医療カプセルは床に落ちた。

「ちっ!貴重なサンプルが!・・・まぁ、よい。どの道その娘は助からん、さらばじゃ」

ロメオはそういうと虚空の中に消えていった・・・。

「エフェー!!」

すぐさま駆け寄り、イースレイは医療カプセルの扉を開け、エフェを助け出す・・・。

優しく抱きしめられたイースレイの腕の中で、ロメオによって暴徒と化した炎SEEDが、エフェの体を蝕んでいく・・・。

イースレイとエフェ、二人を背中に囲むように仲間達は円の陣形をとり、全身に炎を纏って近づいてくる大量のゴ・ヴァーラ、オルゴーモンと対峙していた。

「イースレイ!彼女から離れなさい!あなたまで、SEEDに侵食されてしまいます!!離れなさい!!!これは命令です!!!」

凶悪なエネミーと戦いながらも、イースレイを説得しようと試みるハルル・・・その目から弾けた悲しみの雫は炎侵食されたオルゴーモンにあたり、ジュッと音を立てて消えていく。

「エフェさんはもうだめだよ、イース!仕方が無いんだ、イース!!」

「このままじゃ、イース、あなたも!」

無駄なこととは分かっていても、涙を流しながら回復のテクニックをかけ続けるルナ・・・緑色の光が二人を包む・・・。

イースレイの腕の中、ぐったりとするエフェの両腕から、胸から、背中から、両足から、そしてイースレイの涙がつたうその顔からも、マグマの溜まりのような赤々として尚どす黒い残酷な塊が全身に広がっていった。

イースレイは背中を丸め座り込み、嗚咽の中で全身の肌を炎に焼かれながら精一杯エフェを抱きしめた。

「エフェ、ごめん・・・ごめんよ、俺に出会ってしまったばかりに、こんな・・・こんな・・・」

「そう・・・私はメイファじゃない・・・あなたに出会えて・・・あの頃の私はもう・・・」

「もうしゃべらないで・・・お願い、誰か・・・お願いエフェを助けて・・・」

「ねぇイース・・・私の目を見て、そして・・・いつもみたいに呼んで欲しい・・・」

「エフェ、エフェ・・・エフェ、俺のエフェ、独りにしないで・・・お願いだよ・・・エフェ・・・」

「そんな顔しないで・・・、私・・・・あなたに・・・、あなたに出会えたこと・・・後悔なんてしていないわ・・・ありが・・・とう・・・」

エフェの意識が混濁し、イースレイの髪を掻き揚げていた震える指からも徐々に力が抜けていく・・・。

まるでスローモーションのようにエフェの手が床に落ちた瞬間、イースレイの悲愴な咆哮がプラント内にこだましたのだった。

 

To be continued・・・

 
                            Next・・・長月のいつかどこかで
 

 

☆あ と が き☆

長らくお待たせいたしました、Act7やっと掲載です!

読んでいただければお分かりのように、サイドストーリー的なものを中心とした総集編になりました・・・ちょっとだけ新しい伏線も(^-^;)

残り3話で収束に向かう前に私なりに、各エピソードの補完が出来ないかなと思いこのような内容にしました。

もちろん、Act1~6までを読んでいらっしゃる方たちに向けての相互補完になっているため(なっているはず・・・^^;)私の文章では表現していない部分も多々ありますので、今一度Act1~6、そして今回のAct7全ての物語を読んでいただけると幸いです。

 

途中、皆さんのストーリー、登場人物などを踏まえて上で、文章などを引用させていただきました。

引用にあたり、どうしても、つながりが不自然になってしまうために、セリフや表現を変えている部分もあります・・・ゴメンナサイ。。。

ドラマを持たせたかったので、ルナさんが書かれたAct6ラストシーンはロメオさんが消える前に医療カプセルを取り戻して・・・としました。どんでん返し的なつながりになり過ぎないように、ルナさんの書かれたパートと重複した部分がどうしても出来てしまいました・・・ルナさん、ごめんなさい。。。

 

オルゴーモンとの戦闘ではその凄惨さを表現したくて、お二人の方に亡くなって頂きました。。。すみません、私が勝手にあみだクジでコギーさん、ギンジロー君にその役を決定しました。

お二人に決めてから物語を組み立てたのですが、お二人の選出に他意はありません・・・あ、もちろんエフェさんにも・・・ごめんなさい。

 

Act7、いかがだったでしょうか?いろいろな映画や小説を参考に、辞書を引くこと数十回・・・私にとってはすごく難しい執筆作業だったので無事掲載できて、今はただ、ほっとしています(^-^;)

それでは、てぃらみす(長月)さん、ニーナさん、ジローさん、残りのパートをがんばってくださいね♪

 
 
【Act7 番外編】

そのころ、クライズシティでは・・・

(・Д・)「最近お客さん来ないなぁ」

ガラガラガラっ

(・Д・)「お?へい!いらっしゃい!!」

クロ「醤油ラーメンひとつくださ・・・あっ!」

(・Д・)&クロ「また、アンタか!!

 

To be continued・・・?

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2007年3月29日 (木曜日)

大いなる螺旋と咆哮の中で僕は舞う【Act7予告編】

この前あなたが「きれいな色だね、似合っているよ」って言ってくれたから、この安物の口紅は私のタカラモノになった・・・

その時あなたが「君の髪、そのままでいつも素敵だよ」って言ってくれたから、染めるのもやめました・・・

あの夜あなたが「ピアノを弾いている君は、なんだか輝いているね」って言ってくれたから、ますますピアノが好きになったの・・・

今日あなたが「まだ君のこと、よく知らないけれど、嬉しい時も、悲しい時も、楽しい時も、そして、もちろん寂しい時も、君のそばにいつでも居られたら嬉しいな・・・大切にしたいんだ」そう言ってくれたから、私は「はい」って応えたの・・・
                             【メイファの日記より抜粋】

 

突如グラール太陽系全惑星を襲った特殊なSEEDによる炎侵食。

深刻な炎侵食が進む惑星パルム、その浄化ミッション最前線へ大切な人を残し、出立するイースレイ。

ガーディアンズの中枢にいながら危険な思想を元に、SEEDをバイオレベルで操作しようと企むロメオ。

元の仲間達に導かれるように運命に翻弄されるハルル。

同盟政府、ガーディアンズの混乱の中で暗躍する謎の組織。

巨大な陰謀の中、かけがえの無い出会いと、別れの狭間であがく仲間達。

次回「大いなる螺旋と咆哮の中で僕は舞う:Act7」真実はいつも残酷に人の気持ちを蝕んでいく・・・。 

 「そんな顔しないで・・・、私・・・あなたに出会えたこと、後悔なんてしていないから・・・」

               当ブログにて近日公開

 

最新第6話はこちらで公開中です。1~6話全てのリンクもこちらにございます、ぜひご覧下さい。 

 

☆予告編掲載について☆

お友達のイースレイさんが企画されて、私も参加しているブログリレー小説。

第7話は私の担当です・・・とうとうきてしまいました(^-^;)

まだ、大丈夫かなと、自分の小説「暖かな雪の降る夜に」第4話を執筆中だったため少々混乱しています(+_+)

「大いなる螺旋と咆哮の中で僕は舞う」・・・第7話執筆にあたり、第1~6話を読み直し、私なりにストーリーと描かれていない部分をまとめ、考えてみました。

タイトルにある螺旋というキーワード、登場人物の相互関係、ストーリーの補完、そして私のパートにて描く予定の物語・・・その指針にしようと【予告編】という形で掲載しました。

メイファさんの日記とあるのは、実際のブログなどではなくて劇中日記です。

登場人物についても私なりにまとめてみました、せっかくなので掲載したいと思います。

ストーリーの補完、わたしのパートの鍵にもなる設定も追加されていますので、ご覧下さい。

 

【登場人物】

イースレイ 物語の主人公。ガーディアンズ、浄化任務を受けてパルムへ向かい、そこで巨大な陰謀に巻き込まれてしまう。

エフェ イースレイと出会い、殺伐とした世界よりも静かな暮らしを選んだ・・・彼女は実は・・・

ユイ ガーディアンズ・パルム炎侵食浄化前線第二小隊の隊長、窮地をイースレイ・ジローに救われ合流。 左手の義手により人間ながらSUVの召喚ができる。

ギンジロー パルム前線第二小隊隊員。暗所恐怖症のガーディアンズ。

謎の人物 ヴァーラとの戦いを終えたギンジローの背後に立っていた・・・

ジロー パルム支部で今回の浄化作戦の相棒として、イースレイと出会う。その左腕には、今ではもう骨董店でしか見かけないような時計がはめられている。

ラピス 元ガーディアンズ(公式記録では死亡)にして賞金稼ぎだった経歴を持つキャスト、長月と行動をともにする。ガーディアンズへの不信感、疑惑、そして・・・。

長月 元ガーディアンズ(公式記録では死亡)のキャスト。ある目的のために、ハルルをレリクス深部までラピスを使い誘導、敵を欺くにはまず味方から。

コギー ガーディアンズのキャスト。アウクソーとペアで行動し、イースレイたちがもともと向かう予定だった、野営前線基地で彼らと合流するために待機していた。

アウクソー ガーディアンズのキャスト。コギーとは幾多の戦いをともにした戦友であり、親友。

茶色の髪の女性・紫色のパーツに身を包んだキャスト パルム草原でヴァーラとの戦闘を終えたギンジローと衝突。

ハルル 「戦闘の女神」の二つ名で知られるビースト。ガーディアンズパルム支部レリクス方面部隊隊長。恥ずかしい・・・

ちょちょ 元ガーディアンズ。公式記録では死亡、長月と行動を共にする。

雅桜 元ガーディアンズ。公式記録では死亡、長月と行動を共にする。

ルナ コギーとは旧知のガーディアンズ。ジローの・・・、自らの志願でイースレイたちとレリクスにて合流。

クローンマガシ ??? ジローの行く手を阻んだ謎の存在。

ロメオ ガーディアンズ所属SEED研究所所長、フォトンとSEED研究の第一人者。

トシ ガーディアンズ。ロメオの思想に傾倒、用心棒としてロメオに随伴。

にゃんこ ガーディアンズ。ロメオの洗脳操作によりロメオの用心棒に・・・。

クロ ラーメン好きのユイの友人。

(・д・)ゲンゾウ クライズシティにあるPM専門ラーメン店「チコ」店主。人気はその店名にもなっている「チコラーメン」。

 

こうしてみると、たくさんのお友達のお名前がありますね(^-^;)

赤字の登場人物はすでにストーリーに組み込まれていなかったり、クローンマガシさんなどは私には良くわからないキャラクターなので、私のパートにも組み込まれない可能性があります。

予告編、登場人物データともに、Act7への伏線も多数含んでいますので、すべての要素を盛り込みたいと思っています・・・

あ、言ってしまいました。。。大丈夫なの、私(T-T)

蛇足ではありますが、ラピスさんのブログにてラピスさんの過去についての、ユイさんのブログではユイさんの義手についてのサイドストーリー的に楽しめる小説も展開されています、こちらからもヒントを頂きました。勝手にスミマセン・・・

次のてぃらみす(長月)さんに上手にバトンタッチできるよう、がんばりますのでお楽しみに(*^-^*)

 

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